中国関連の書物を読む、通訳の記録

私は、プロフィールでも紹介の通り、業務で長く海外に住み、かつ短期の滞在が多い生活を送ってきました。中国については1997年に半年程、上海郊外に住んでいたし、その後3年程は10数回一週間以内の出張を繰り返してきました。その為か、以降中国関係の書物は多々読んできました。今回、浦安市の図書館から「私は、中国の指導者の通訳だった」周斌著 を借りてきた。中国の指導者の日本語の通訳ということは、すなわち日本の指導者の通訳を行ったことである。この著者の30-40年前の政治の現場の表に出ない会談の内容を知ることができた。彼の話から田中首相、大平外相は中国から最も信頼された偉大なる日本の指導者であったことも理解できた。また、今までの中国の他の著者でも言われてきたことだが周恩来首相はやはり偉大な指導者であったことが判った。また、今回、中国と米国のピンポン外交の裏話、田中首相の日中国交開国の経緯等が詳細に語られている。今まで読んだ中国関連で比較的中立的な立派な書物であった。

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