柳瀬首相補佐官を巡る信頼性

久しぶりに、日々雑感を書くことにした。

この1件は、日本の官僚の信頼性と一国の首相の信頼性を失墜した。

昨年、柳瀬氏は、記憶にないと言い張った。これを政権、官僚、自民党、公明党は擁護した。特に官房長官は「入館記録を破棄した。」言った。これほど欺瞞に満ちた発言があるだろうか。先ず、このような場合、訪問当日の前後の入館記録はどうなったか調べれば判ることである。通常、現場サイドはこのよな記録は2-3年は黙っていても保管してある筈である。保管場所が無くなって漸く破棄となるのが、会社関係を含めての常識である。現場サイドは事故に備えて置くのである。

現場サイドと言ったが、この会合には、学園、愛媛県、今治市の三組織が訪問した。当然、この種の訪問を受けた側は、柳瀬氏の部下が同伴する。また官邸内の関連者も同伴する。すなわち少なくとも数人が会合しているわけである。それぞれ、メモを取り、その日か翌日記憶の確かな内に備忘録を纏める。

従って、柳瀬氏が否定しても、関係者が多くいる会合はいづれ、情報が出てくるものである。本日の東京新聞では会合には農水省、文部省の出向職員も同席したと発表されていた。すなわち、政府側も3組織である。合計6組織体が関係していたわけである。

こんなに多くの組織体が関与していたのを、無いものと否定できるわけがない。これを一国の首相が無かったものと否定する人間を信用するのである。この国は、首相の判断で、国を誤った方向に導かれる恐れが多い。

来週からの国会で、首相、官房長官、自民党、公明党のトップがどのような発言をするか見ものである。また、報道機関の報道も見ものである。

今になって、今治市が関係書類を非公開にしたいうのは滑稽である。何を隠そうとするのか、裁判になれば、公になっているものなのに隠す今治市が糾弾されるであろう。

一連の報道の主導権は朝日新聞がひっぱっていると思うが、私は、東京新聞が整理が上手で一番説得力ある報道をしていると思う。本日(4月21日)の朝刊1面を見て感じた。

私は、毎日、散歩を兼ねて110円の東京新聞を買うことにしているが、その価値がある。

4月21日