横浜、子安運河にて漁船を描く

このブログも長い間ご無沙汰していました。今後は、小さな事でも、心に思い浮かぶものを書いてみたい。友人のように上手な文書、ピリッとわさびが聞いたエッセイ―とはいかないが書き物を続けるという習性をつけるのは困難だが心がけたい。

さて、昨日、スケッチ会に参加した子安運河について書いてみたい。常盤橋から富士見橋まで歩いた感じは、ここは昔と言っても埋め立て工業団地ができるまでは、有望な漁港だったのであろう。私が住む浦安も昔は同じような漁港だったのであろう。しかし、ここは、浦安と違って、漁船から艀を通って民家につながっている家も多かった。ということは、まだ、東京湾で魚が捕れて生計が立っているのだろうかと思った。ただ、よく見ると、廃船が倉庫のようになっていて、ビニール管が沢山保管されたり、工業機械が積まれている廃船もあった。ということは、今は漁民というより中小企業の製造業を営んでいるのかと思った。

ここの風景をみると、私が30年ほど前に業務出張していた、タイの運河沿いに住む人々を思い出した。そこは、子安運河のようであるが、住民が活き活きと生活をしていた。子安のように漁船を係留しているだけのところではなかった。

スケッチは、絵画のページをご覧ください。

17世紀前後の絵画技法の分類

今、上野の西洋美術館でカラバッジョ展が開催されている。日本には2001年に都立庭園美術館でも開催された。この頃、私は、絵画教室に通いだした頃でありカラバッジョに興味を持った。その後、図書館で色々カラバッジョに関する本を読んだ。今回、石鍋真澄編訳になる「カラバッジョ伝記集」を読んだ。この中に当時の美術評論家のカラバッジョに関する評伝があり勉強になった。特に、当時の絵画技法の分類が書かれているのが目に留まり、今日でも十分参考になる技法なので、記録として簡略てきに抜粋した。

美術研究家ジュスティアーニー(1564-1647)によって分類された絵画技法

①    木炭転写、これに彩色することも可能です。

②    他の画家の模写、少しの間見ただけでもできる。より長い間観察しても、方眼をかけたり、なぞったりして制作することもできる。オリジナル作品をよく模倣するために巧みに色彩を使う必要があり勤勉さと経験が要求されます。

③    鉛筆や水彩、アンバー、そしてペンによる素描によって、目に見えるものを模写できることです。この方法は、絵画に精進している者の訓練として有効です。古代彫刻や著名な作家の絵画の模写している場合です。

④    特に頭部を似せて、また肖像の他の要素、全身を描く時には、衣服や手や足、そして釣り合いのとれたポーズを巧みに描いて、特定の人物をうまく表現できることです。

⑤    花やその他の細かい事物を描写できることですが、これには特に二つのことが要求されます。まず、画家はずっと以前から色彩の使い方が巧みでなければなりません。また、いろいろな位置の小さな事物を描き、光の変化を表現することができるように、色彩が生み出す効果を会得しなければなりません。

⑥    遠近法と建築を巧みに描くことです。

⑦    古代遺跡、近くの風景や遠くの風景など、大きな事物を再現できることです。一つは小さな事物を丹念に描くことなく、殴り描きや斑点のような、混乱しているが、しかし正統的な絵画の優れた技巧や闊達さをもって、あらゆる事物を表現するのです。もう一つはどんなものでもあらゆる細部を観察して、最高の丹念さをもって風景を描くことです。ラファエロ、ティツィアーノ等です。

⑧    画家は多くの事物、つまりこうした絵画が由来する、地上や地下で発見された古代絵画を観察することです。物語や寓話に関わりがあることです。巧みに素描し創意が求めるように、大小の人物像を描かなければならないので、色彩の使い方や塗り方が巧みでなければなりません。

⑨    劇場的な素描によって、自然から与えられた物語を描く方法です。戦争や狩猟、その他の動きをもった人間と動物の物語において評価されています。

⑩    素描と彩色の長い経験によって、いかなる手本もなしに自分の想像力、頭部や全身像、完全な物語画や何であれ他の美しく素描され彩色された事物など、想像の中で得たものを絵画に描き出すのです。

⑪    自然の事物を目の前に置いて描く方法です。けれども、単に正確に描いただけでは不十分なことが自覚されています。作品は優れた素描と、巧みな均整の取れた輪郭をもって制作しなければなりません。また、美しく適切な彩色で描かねばなりません。とりわけ、それぞれの部分の色彩に適切な光を与えねばならず、それはくすんだ色彩が粗野でないように心地よさと調和をもって描かねばなりません。さらに、影の部分と光の部分は明瞭にあって、なお、物の色彩を変えることなしに、また絵画のもつ精神を傷つけることなく、眼が明暗の結合に満足するものでなければなりません。ルーベンス等のフランドル人のように巧みに彩色することです。

⑫     全てのなかで最も完璧なものです。上記➉と⑪を結合する、つまり自然の手本を前にして、手本通りに描く方法で、世に知られた第一級の卓越した画家たちがこのように描きます。17世紀前後のカラバッジョ、カラッチ一族、グイド・レーニ等です。

アベノミクスの失敗、民主党政権より悪くなった

下記は、経済をよく知っている方は、今では常識になっていますが、大手新聞、テレビでは報道していません。私のメーリング仲間のメールで宋 文洲さんが上手に書かれているので、一部分引用させて頂きました。

安倍政権が三年経った前期では、日本のGDP成長はマイナス1.4%でした。過去三年間のGDP増合計も僅か2.4%でした。世界的景気回復の時期が重なっているにも関わらず、リーマンや大震災に当たった民主政権の三年間の5.7%増に大きく負けています。しかも、これは円ベースです。

IMFが出している主要国のGDP変化をみると、民主党政権の三年間ではGDPが合計18%増えましたが、安倍政権の三年間のGDPは合計30%減りました。景気を表す他の数字も安倍政権は民主党政権に完敗です。最近の3年間、実質賃金は100から95に下がり、貯金ゼロ世帯の割合は26%から31%に上がりました。

生活保護受給世帯数は156万世帯から162万世帯に、非正規労働者は1775万人から1971万人にそれぞれ増えました。何よりも1世帯の消費支出は2年連続マイナスになり2000年以降で最低に落ち込みました。これでも「経済が好調」と言い張るから敗戦前の「皇軍が善戦」と同じように見えます。

この三年間で何が一番増えたかというと、お金の増刷(2.4倍)でした。それによって円安を起こし、株高を演出しました。「1円の円安=300~500円の株高」の方程式を使えば小学生でも株上昇の仕組みが分かってしまいます。

株をやってないから関係ないと思ってはいけません。安倍政権が株価を上げたいあまりに国民年金も最高値の時に株に突っ込んでしまったのです。逆にこの時に売ったのは殆ど海外ファンドでした。この大損はなかなか取り戻せません。
以上で引用終わりです。

これは私の理解ですが、3年間でGDPがマイナスということは、大企業が溜め込んだお金はなんと円安で輸入品が値上がりして一般消費者の貯金を巻き上げたということではないでしょうか。

密室盗難の怪、科学的な捜査を

私は、このニュースを聞いたときは、密室の事件ということでイギリスのアガサクリスティのドラマを思い出した。しかし、盗難にあったのは170人の学生のお金とスマホ等であるとのこと。新聞を2-3紙調べたが、どれも、奇怪な事件ということで深いニュースの掘り起こしは無かった。新聞によるとお金は100万円ぐらいということで、被害者が学生と聞いて最もと思った。私が考えたのは、犯人は現金よりスマホを狙ったのではないかと思った。捜査員の中でスマホであれば、どうしてすぐGPSの位置情報で盗まれた携帯の場所を確認しなかったのであろうか。いや、実は、捜査員の中でも若い人がいるはずだから、すぐ、被害者に聞いて電話でGPSで盗まれたスマホを追わなかったのだろうか。

この捜査情報がどの新聞を探しても無かったことである。残念でならない。

消費税と軽減税率

最近、新聞で軽減税率の議論ばかりで、肝心の問題点が議論されていない。ヨーロッパで、20-30年普及されている制度なので、日本も、ヨーロッパのような高福祉、高負担の道を進むのであれば、15-20%の消費税は避けて通れない道である。必ず軽減税率の導入が必要で、どれが軽減税率の範囲とか事務負担が大変だというが枝葉末節な議論である。

現在の大きな問題は、自民党が選挙の支持層のために数千億円の益税をばら撒いていることである。消費税を上げる前にインボイスの制度設計を行うことである。

今では、ヨーロッパのように日本では、販売店はレジスターとスキャナー無しでは、作業できなくなっている。従って、レジスターに制度設計をしたプログラムを組み込み、電話回線でプロフラムの変更を一括管理すれば良い。財務省がマイナンバー制度の連動させてやろうとして不要で引っ込めたが、これが、このプログラムを考えていた筈である。現在、クレジットカードの使用できる店が多くなったが、この店は、電話回線で、カードのセキュリティー、カードが不正かどうか照合しているが、同じような処理を行っているのである。

この機器一式を負担できない事業者に配布すれば良い。今の益税ほども掛からないはずである。消費者が納めた税金を自分の懐にいれることを事業者に容認するのが間違っている。ヨーロッパでは、日本以上に青空市場で、八百屋、魚屋、骨董品家が現金販売を行っているが、皆、インボイス処理を行っているのである。

ゴッホ・オンデマンド、中国のアートとビジネス

皆さんは、中国に油絵をビジネスとして製作している村があるということをご存知ですか。私は、以前、テレビか新聞か週刊紙かで知ったことがありました。浦安市図書館の新刊書リストを見ていると標記図書があり借りて読みました。しかし、これは、400頁ぐらいあり、かつ著者が学問として、この村を観察しているので、内容はかなり専門的であり難しく、私も、関心のある章のみピックアップして読むことにした。要約すると

①この香港近くの深セン(中国漢字がないので)地区の大芬村は香港返還前は人口300人ぐらいの小さなむらであったが、返還後、絵画村として発展すると全国から絵の職人が集まり、今は約8千人の画工が住んで人口も約3万人になっているという。

②製作される絵画は複製画で著作権が切れた50年前の絵を描いており、原則として署名をしない。当然贋作疑いをもたれないように、署名をしても、画工の署名であり、この署名も時には、実際絵を描かない家族の署名を一人の署名専門員が行うということもあるようである。

③しかし、絵の完成度は極めて高く、かつ、単価も安いので、世界的に人気があり、世界の複製画の約6割を占めているという。時には100万枚単位で米国、ヨーロッパから発注があるという。我々が、ヨーロッパ旅行でホテルで見る絵画がこの中国製が多いとのことである。一枚を2-3時間で完成するという熟練工が多いとのことである。

④この村には画家もいる。しかし、この画家は中国というかこの村の独特な階級のようである。市の公募展に3回入選した者に与えられ、マンションにも安く入居できる特典がある。現在。143名いるようである。他の者は職人としての画工であり、この画家の工房で弟子となったり、会社の専属になっているようである。そういえば、ルネッサンス時代にも、ラファーエロやボッチェチェリも工房をもち弟子と共に絵画制作を行い、監修し、彼の名前で署名していたようである。

⑤まさに、この村は産業で言えば自動車の下請け工場のように、絵画制作工場が集まった村である。世界からこの村を訪れる観光客も多く、ツアーもあるようである。私も行って見たいツアーである。

ゴッホ・オンデマンド

2-3年前にNHKの特集番組で、この村が「世界一の油絵村」として放映されており、現在、YouTubeで見ることができるのでご紹介したい。   (前田 記)

世界一の油絵村

エンブレム問題、佐野氏の不誠実

佐野氏は、「空港の写真を流用した。流用した写真は、内部資料であった。後日、事後承認を求めるつもりだった。」と言ったと報道された。テレビ、新聞等はこれ以上の追及やコメント無かった。しかし、皆、佐野氏の説明を了解したのだろうか。最初、流用された元の写真と佐野氏の写真を比べたら、佐野氏の写真は、下部を少しトリミングしてあった。皆さんは、なぜトリミングしたのか疑問に思わなかったのだろうか。実は、このカットしたところに、元の写真を撮った人が「Copyright」と著作権があることを主張していたのである。もし、佐野氏がパクリでなく、後日著者に承認を求めるつもりなら、この部分をカットせずそのまま使えば良かった。しかし、佐野氏が「Copyright」を隠したということは、内部資料とはいえ、審査員や事務局を欺いていたことになる。よくも、自分のブログで盗作でないと言ったのか、これは手続きを不注意で怠ったということではないだろう。なぜ、著作権のところをカットした理由を説明しなければいけない。

安保法制と徴兵制

もう一つ政治ネタです。テレビや新聞報道では、最近、若い女性が反対の意思表示をするようになったとある。私は、これは当然と思う。彼女たちは、ようやくこの先に日本が戦争に荷担して、兵力補給に徴兵制しか、解決策がないと直感して、自分の息子、又は、イスラエルのように娘も戦場に行かざるを得ないと思っているのだろう。

私は、下記の論理で、当然、徴兵制になると確信している。というのはドイツを見れば、先例がある。勿論、まだドイツも徴兵制ではない。ドイツはアフガニスタンで、安部首相が言うような後方支援で軍隊を派遣したが、戦死者がかなり出ている。自衛隊は、現在でも2割ほど定員割れになっているとのこと。もし、今以上に、後方支援で派遣すれば、100人以上の規模の派遣となり、益々、国内を守る自衛隊の数が不足する。又は、戦死者の補充も必要になってくる。しかし、世間は少子化で、自衛隊に応募してくる志願者が減ってくる。ここで、政府は徴兵制を取らざるを得なくなる。

安部首相は、徴兵制は憲法にある"苦役"に相当するので、憲法改正せずに徴兵制には行く筈がないと言う。しかし、憲法を改正せずに解釈を変えるだけで安保法制を閣議決定した。多分、今後、自衛隊の兵員補充が必要になれば"お国の為に"とか"奉仕の精神で"とか言って、集団的自衛は国を守る為であるから"苦役"でなく"国の義務”と言って改憲せず徴兵制を閣議決定するであろう。

安倍首相も自民党員も前科があるから、誰も信用する人がいないであろう。

 

安保法制、ホルムズ海峡機雷封鎖は過去の固定観念

初めて政治ネタを取り上げます。安部首相は、この海峡の機雷除去に安保法制の適用と固守しているようだが、イラク戦争の10数年前の固定観念から出ていない。自民党は、憲法を改正するのでなく、最近の世界状況が変わったので安保法制が必要だというが、少なくともホルムズ海峡については現状を理解していない。

1)イランが機雷を敷設すると考えているようであるが、この海峡を利用するスンニ派政権のカタールやオマーン等は封鎖に備えてパイプラインを利用するように安全策を考えている。

2)日本が石油を輸入しているイラクはこの海峡を通らざるを得ないが、今やイラクはイランの友好国であり、この国が困る機雷をイランが敷設することは考えられない。

以上の通り、イランが機雷を敷設しても、特にはならないのである。このことは皆知っていると思うが、どうしてこの機雷除去に固守するのだろうか。

「ルワンダ・ジェノサイド 生存者の証言」 を読む

アフリカの小国、ルワンダの悲劇は映画にもなったし、いくつかの本も出されたので読んできた。今回、朝日新聞の日曜版に紹介された標記の本を読みたくなったので浦安市の図書館にリクエストした。4,320円という高価な本だったので心配したが購入してくれて1番目の読者になった。従来の本は、ヨーロッパのジャーナリストが生存者にインタビューして話を纏めるという本が多かった。この本は著者が少数民族のツチ族で幼いころから10年周期で起こった虐殺の嵐を生き残り、難民生活を送り、革命政権が出来てから新政権に加わり国のN0.3たる国会議長を経験した者の体験記である。彼は、ヨーロッパ風の民主主義を体験して帰国して政権に加わったが、RPFという軍事勢力を中心の新政権は、時間を経るに従って専制独裁政権になっていき、新政権になってから、議員や大臣がいろいろの偽情報で辞任させられ、亡命した者や暗殺された者が100名以上もいるという異常国家である。私は、新聞情報でしか知らないが、革命を指導したカガメ将軍(現大統領、20年ほど実権をもっている。)は、復興を指導し、民族和解を行っている英雄だと思っていたが、この本を読んでスターリンや毛沢東のような道を歩んでいることが判った。国会議長を暗殺しようとした男である。彼、この著者は、国を追われて現在、アメリカに亡命して、民族和解の道を探っている。

下記は朝日新聞の書評である。

http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2015060700007.html

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